VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)を徹底評価~評判の新興国ETFはおすすめできるのか?~

VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)を徹底評価~評判の新興国ETFはおすすめできるのか?~

 

新興国投資に興味がある方は、VWOを購入することを検討する人も多いのではないでしょうか?

評判がなかなか良い商品となっていますが、

実際のところはどうなのでしょう?

そこで、今回はVWOについて、徹底的に分析してみたいと思います。

結論としては、VWOを購入するメリット・デメリットで分けると以下のようになります。

—-メリット—-

  • 手軽に新興国全体に投資できる
  • 手数料が年率0.14%と低い

—-メリット—-

  • 中国や台湾、ロシアなどの今後成長力が低い国に集中投資している
  • リーマンショックなどの危機発生時に弱い動きをする
  • 値動きが荒く年20%以上のマイナスも覚悟しなければいけない

 

それではじっくりそれぞれ解説していきたいと思います。

ETFとはそもそもどのような仕組みか?

そもそもETFとはなんでしたでしょう?

ETFは「Exchange Traded Fund」の略、

日本語でいうと上場投資信託といわれるETFは、

「投資信託」「株式投資」の両方の側面を有している金融商品です。

以下株式投資と投資信託と比較した図をご覧ください。

投資信託との最大の違いは市場が開いている時に、

いつでも時価で売買できる点です。

またETFは、

「日経平均」「米ダウ平均」などのインデックスに連動するように組成されます。

需給によって指数と若干乖離するという点も念頭に置いておいた方がよいでしょう。

ETFの仕組みとメリット・デメリットについては以下で詳しくまとめいますので今回は割愛しますが、

興味のある方はご覧頂ければと思います。

参考▶︎ETFは儲かるのか?仕組みとメリット・デメリットをわかりやすく解説

VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)はどのようなETFなのか?

VWOは正式名称は、

バンガード・エマージング・マーケッツETF

です。

VWOのVはバンガード(Vanguard)のVということですね。

VWOはどのような指数に連動している?

先程ETFは何かしらの指数に連動するよう設計してされていると申し上げましたが、

VWOは、

FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン
デックス(以下インデックスA)

に連動するよう設計されています。

 

「インデックスA」と類似の「FTSEエマージング・インデックス」との違いは、

インデックスAは、

  • 中小型株
  • 中国A株

を含めた新興国株式市場時価総額の約99%をカバーしていることです。

 

FTSEエマージング・インデックスのカバー率は85%なので、

よりインデックスAの方がカバーしている領域が広いという特徴があります。

VWOはどのようにインデックスに連動させているのか?ーインデックス・サンプリング法ー

VWOが連動を目指しているインデックスAの構成銘柄は4,037銘柄と非常に膨大になります。

全ての銘柄を取引きすることは現実的に難しいため、

VWOはインデックス・サンプリング法という方法を用いて、

連動対象指数(のちほど説明します)の、

PER・ROE・PBR等の指標を出来うる限り合わせるように、

銘柄を抽出する方法を用いて連動を目指したポートフォリオを組成しています。

VWOが投資している国の割合~高度成長が終わった国の割合が非常に高い~

VWOが連動を目指しているインデックスAの投資している国の比率は以下となっています。

 FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン デックス(引用:VWOの説明資料)

驚くことに、中国と台湾で約半数を占めていますね。

以前各国について特集していますが、

VWOが投資している国は

  • 中国
  • 台湾
  • ブラジル
  • ロシア

という、

既に成長のピークが終わった国で68.2%を占めております。

新興国投資の魅力は新興国の爆発的な成長を取り込むことであり、

同インデックスは既にその魅力がなくなった国に投資を行っており、

新興国投資をする妥当性があるとはいえないでしょう。

各国の分析は別で行なっているので、

興味のある方は参考にしてください。

 

VWOの構成銘柄はどうなの?

国別の比率ではなく、

VWOの組み入れ銘柄は以下のようになっております。

以下赤枠の企業は中国企業なのですが、

上位10位以内7銘柄が中国ということで中国偏重なのが分かります。

VWOの構成上位銘柄

VWOの手数料

VWOの手数料は非常に低く年率0.14%となっています。

米国のETFの平均の25%の水準と非常に低い手数料となっています。

VWOの手数料

日本の投資信託の手数料が1%~2%ということを考えると非常に良心的な手数料形態です。

日本で同じような新興国に投資を行っているeMaxisシリーズでも年率0.648%なので、

非常に低い手数料であることが分かります。

参考▶︎評判のeMAXIS(イーマクシス) Slim 新興国株式インデックスを徹底評価~新興国投資信託の問題点~

 

1年間では僅かな差ですが、

長期投資を行えば大きな差になってくるので、

このようなインデックス連動型のETFではいかに手数料が低く抑えられているかという点は非常に重要になってきます。

VWO(ETF)の長期成績をチャートとデータから確認する

肝心のVWOの今までの成績ですが、

以下チャートをご覧ください。

FTSE Chart

2016年からは堅調な値動きですが、

2008年から2016年は長期にわたって冬の時代であったことが伺えます。

また、

データで確認すると設定された2005年3月から2018年3月までの期間で、

年平均7.43%の結果を出しています。

VWOのReturn

しかし、ここ10年間の年平均で2.64%となっています。

つまりリーマンショックのような危機耐性によわく、

大きく下落することがあることを示しています。

投資する時期が悪ければ、

報われない期間が長いこと続く可能性があるというのは大きなデメリットといえるでしょう。

VWOのPER・PBR・標準偏差等の指標を確認する

VWOについて割安度を示すPER・PBRとリスクを示す標準偏差について纏めた以下グラフをご覧ください。

VWOのPER・PBR・リスク

PERは15倍、PBRは1.8倍と安くもなく高くもなく適正レベルど真ん中という水準です。

着目していただきたいのが標準偏差が15.92%と非常に高い点です。

この標準偏差は3年間の数値なのですが、

過去3年間のリターンが7.6%であることを考えると、

68.2%の確率で年率
7.6% – 15.92% (▲8.32%) ~ 7.6%+15.92%(+23.52%)

95%の確率で年率
7.6% – 15.92×2% (▲24.14%) ~ 7.6%+15.92%×2(+39.44%)

に収まることを意味します。

年間20%以上下落することが普通にありうるということを考えると、

値動きは荒めであることが分かります。

VWOのまとめ-メリットとデメリットを比較-

今までのことから、

VWOについてメリットとデメリットをまとめると以下のようになります。

—-メリット—-

  • 手軽に新興国全体に投資できる
  • 手数料が年率0.14%と低い

 

—-メリット—-

  • 中国や台湾、ロシアなどの今後成長力が低い国に集中投資している
  • リーマンショックなどの危機発生時に弱い動きをする
  • 値動きが荒く年20%以上のマイナスも覚悟しなければいけない

 

VWOよりおすすめできる新興国投資手法

VWOは新興国の時価総額比率順に銘柄を構成しているので、

どうしても既に成長が終わりかけている、

新興国の中でもBRICSのような先発組の国に多くのポーションを投資しております。

しかしながら、新興国投資の本当の旨味は高い成長が見込むことが出来、

尚且つ割安な市場に投資を行うことです。

例えば、

私が投資を行っているフロンティア・キャピタルのような運用先が、

上記の条件を満たした国の更に魅力的な銘柄に厳選投資を行っております。

投資手法などあなたが投資をする際に参考になる点も多いので、

一度フロンティアキャピタルの概要を掴んだ上で、話を聞きにいくのが新興国株式を攻めるに当たって、

ためになるかと思います。

▶︎フロンティア・キャピタル~新興国投資ヘッジファンドの実態を解明~

 

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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