【VTI】評判のバンガードETFを徹底分析~利回り・配当・見通し~

VTI

ETFといえばバンガードのETFが一番有名ですが、

本日はバンガードETFシリーズの中でも有名な、

バンガード®・トータル・ストック・マーケットETF(通称:VTI)について、

どのようなETFなのか、利回・配当がどうなっているのかという点について、

わかりやすく説明していきたいと思います。

VTIが連動するCRSP USトータル・マーケット・インデックスとは?-ダウ平均やS&P500指数とは何が違う?-

ETFは連動を目的とするインデックスが設定されます。

VTIの場合はCRSP USトータル・マーケット・インデックスを連動目標として僅か手数料年率0.4%で運用しております。

CRSPとはCenter for Research in Security Price社のことで日本では聞きなれないですが、

1960年に包括的なデータベースを所有し、世界に向けて提供する世界最初の企業として設立されました。

CRSP USトータル・マーケット・インデックスは米国の株式指数なのですが、

米国といえばダウ平均指数やS&P500指数が非常に有名です。

ダウ平均指数やS&P500指数は米国に上場されている企業の中でも大型・中型の銘柄を構成銘柄に組み入れています。

ダウ平均株価は大型銘柄たったの30銘柄から、S&P500指数は名前の通り大型・中型株500銘柄から指数が構成されています。

CRSP USトータル・マーケット・インデックスはというと、

分かり易く日本語でも説明しますが、まず以下の原文をご覧ください。

Nearly 4,000 constituents across mega, large, small and micro capitalizations, representing nearly 100% of the U.S. investable equity market, comprise the CRSP US Total Market Index. The total return index was first posted on the NASDAQ GIDSSM (Global Index Data ServiceSM) feed on December 31, 2012; the price return index was posted on January 18, 2011.

(引用:CRSP US total market index)

最も重要な点は黄色下線部分なのですが、大型中型株に限定せず小型(small)さらに超小型(micro)株を含めた、

4000銘柄で殆ど100%の米国の上場銘柄をカバーしたファンドであるということです。

日経平均も225銘柄の大型銘柄のみを構成銘柄にしていますが、

東証・東証二部・地方証券取引所などの全ての銘柄を組み入れた指数の米国版といったところですね。

もう米国株式市場の全てを反映しているといっても過言ではないのが、

CRSP USトータル・マーケット・インデックスだということです。

VTIの業種別構成比率と組入上位銘柄

VTIの業種別構成比率は以下の通り、現在の米国の金融とITの強さが象徴されるような作りとなっています。

現在の米国企業の主たる企業がシリコンバレーとWall Street(本拠は移転してる金融機関は多いですが、)に集まっていることが分かります。

VTIの業種別構成比率

(引用:バンガード資料を元に管理人作成)

次に構成銘柄でいうと、以下のように上位5銘柄が巨大ITテクノロジー企業が独占しています。

この5銘柄で12.2%となっておりテクノロジーの全体に対する比率19.9%の62%に上ります。

テクノロジーは殆ど、大型銘柄で占められているということが言えますね。

次に青枠で囲った金融系が3銘柄を占めています。

驚くべきは4000銘柄近くが組み入れられているのに上位10銘柄だけで5分の1程度を占めてしまうということですね。

世界最大の米国市場でこれほどの存在感を発揮するわけですから、米国の巨大企業の凄さが分かりますね。

VTIの利回りをチャートとデータから紐解く

肝心のVTIの成績なのですが、まずは以下の過去10年チャートをご覧ください。

美しさすら感じる右肩上がりですね。

リーマンショックの爆心地でありながら、その後ずっと景気拡大が続き堅調な米国経済に裏打ちされた、

米国株式市場の力強さが当然ながら、そのまま表れています。

VTIのチャート

データ上から確認してみましょう。

2001年設定以来平均年率7.15%と非常に優秀な成績であり、

尚且つ連動目標としているインデックスとほぼ完全一致していることが分かります。

因みに何故合成トータル・ストック・マーケット・インデックスなのかというと、

そもそも2012年12月にCRSP US トータル・マーケット・インデックスが設定されたということもあり、

2005年4月22日まではダウ・ジョーンズ・USトータル・ストック・マーケット、

以降2013年6月2日まではMSCI USブロードマーケット・インデックス、

以降CRSP US トータル・マーケット・インデックスへの連動を目標としている為です。

本題に戻すと、リーマンショックを経て年率7.15%というのは素晴らしい成績で、

設定した2001年5月から持ち続けたとすると、17年後の2018年5月には3.2倍にすることが出来たということです。

VTIとS&P500並びにNASDAQのリターンをチャートから比較

では他の指数とも比較してみましょう。

まずは代表的な指数であるS&P500指数との比較を見てみましょう。

上位500銘柄で時価総額の9割近くを占めるということもあり、殆ど同じ値動きとなっています。

因みにダウ平均もほぼ同じ動きとなっているので、ここでは割愛します。

VTI vs S&P500指数(引用:Vanguard)

ではFANG(Facebook,Amazon,Net Flix,Google)といった巨大IT企業から、

新興ベンチャー企業までが上場するNASDAQ市場と比較してみると、

以下のようにNASDAQ市場がリーマンショック後FANGを始めとして技術革新で、

非常に堅調に推移したこともあり、NASDAQ市場に比べると大きくアンダーパフォームとなっています。

VTI vs Nasdaq Chart

ただNASDAQに対してマイナスになっていたとしても、

それはITセクターがたまたま堅調であった為であり、常に高いパフォーマンスを出すとも限りません。

堅調なパフォーマンスを安定して出し続ける為には、

全ての銘柄を組み入れたVTIの方が適切であると言えるでしょう。

増配が続くVTIの分配金ー持ち続けると高配当にー

VTIを保有していれば分配金も拠出されます。

現在2018年9月時点のVTIの価格は150USD近辺で推移しています。

2018年拠出されてる配当金は3月の0.56USD、6月の0.60USDなので下半期もこの水準が続くと、

1年間で約2.3USDということになります。

つまり現時点で150USDという水準から考えると、1.5%程度の配当利回りということになりますね。

VTIの分配金の推移

配当率低いなと考えられた方もいらっしゃると思いますが、

過去からの分配金の推移は以下のようになっています。

2001年3月 取引値55ドル。分配金0.14ドル (年間ベース0.56ドル:約1%)

2016年3月 取引値106ドル。分配金0.48ドル(年間ベース1.92ドル:約1.8%)

2017年3月 取引値122ドル。分配金0.542ドル(年間ベース2.16ドル:約1.8%)

基準価格が上昇する毎に、分配金も右肩上がりとなっています。

では2001年3月に55ドルの時に投資したとします、

そのまま持ち続けて2018年となった場合には年間約2.3ドルの分配金が期待できるので、

持ち値ベースでの分配金利回りは4.2%となっているのです。

 

VTIの定量データと今後の見通しー魅力的だが購入するのは今なのか?ー

VTIは先ほどチャートから見てきたようにリーマンショック後堅調に拡大していきましたが、

現状のPERやPBR等のデータはどのようになってるでしょうか。

VTIの定量データ

PERは20倍をこえ、PBRが3倍と若干割高な水準になっていますね。

現在の景気拡大はリーマンショック後の2009年7月から実に9年3カ月目に突入しようとしており、

景気拡大最長の1991年4月から2001年3月までの10年間に次ぐ第二番目の長さを誇っています。

米国の景気拡大期は終局面に差しかかっている可能性が高く、

今投資を行うと高値掴みとなってしまう可能性があるので、

次回リセッションが発生した時に大量に拾ったほうがよいでしょう。

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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