【VT】評判のVanguard(バンガード)ETFを徹底分析~VTI・VWOとの相性・利回り・配当金~

VT VTI

ETF投資といえば真っ先に名前の挙がるVanguard(バンガード)シリーズですが、

VTI、VT、VWO、VYMを代表として、その他にも様々なETFが存在します。

今まで米国を投資対象とするVTIとVYM、新興国を投資対象とするVWOについて分析してきました。

【VTI】評判のバンガードETFを徹底分析~利回り・配当・見通し~
⇒  VYM(バンガード・米国配当株式ETF)がVTIとは何が違うのかを徹底分析
⇒  新興国ETF・VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)を徹底評価

今回は世界全体をカバーするVT(バンガード®・トータル・ワールド・ストックETF)について、

利回りや配当金・VTIとの相性を詳しく分析していきたいと思います。

VT(バンガード・トータル・ワールド・ストックETF)が連動を目標とするFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとは

VTIはCRSP USトータル・マーケット・インデックスという、

米国の投資可能な上場企業のほぼ100%のパフォーマンスに連動するETFです。

一方VTはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスという世界全体の株式に連動するETFです。

FTSEはMSCIと並び世界的に有名な指数算出会社の名前でFTSEエマージングインデックスも算出しています。

新興国インデックスのFTSEエマージングインデックスをわかりやすく解説

グローバルというのは世界全体、オールキャップは大型・中型・小型株全体という意味で

先進国や新興国市場を含む是世界47カ国の8000銘柄で構成され、

全世界の投資可能な時価総額の98%以上をカバーするインデックスです。

つまりFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスは世界の株式市場全体への、

成果の連動を目指すETFであるということが出来ます。

VT・VTI・VYM・VWOの違いを分かり易く図解

それでは今までの一旦のまとめとしてVT・VTI・VYM・VWOの違いを以下に図解していました。

VT・VTI・VYM・VWOの差をわかりやすく図解

VTは一番広い範囲をカバーしており、その一部分ずつを切り取っているのが、

新興国のVWOで米国のVTIであり、更に米国の高配当銘柄であるVYMということになります。

VTとVTIの両方に投資を行うことは合理的な選択肢なのか?

VTとVTIは有名な投資信託ということもあり、

VTとVTIを両方ともに投資を行っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし先ほどお伝えした通り、VTIは米国全体にVTは世界全体に投資を行っている為、

二重で米国に投資を行うことになります。

そして重要なのが2017年末時点で世界の時価総額にしめる米国の割合は実に40%にのぼります。

世界の時価総額の構成国比率

(World Federation of Exchangeより管理人作成)

更に 投資可能となる浮動株の中での比率でいうと実に53%が米国の株式市場で占められています。

浮動株は、安定した株主が保有している株式ではなく、マーケット(市場)で幅広く流通し、常に売買されている株式のことをいいます。これは、株式市場の参加者(投資家)がキャピタルゲインやインカムゲインの獲得を主目的として、市場で日々売買する株式のことを指します。一方で、創業者や役員、関係会社、金融機関などが保有している株式は、簡単に売却される可能性が少ないため、「特定株(固定株)」と言い、株式総数の中で浮動株と分けてカウントされます。

(引用:i Finance)

50%も重複する割合が大きくなるので、分散投資にならないので両者を組み合わせるのは、

非効率的であるということが出来るでしょう。実際VTの保有国比率のうち米国が53%を占めています。

新興国株の浮動株の割合が少ないことが影響して浮動株ベースでは米国を始めとした先進国の比率が非常に高まっていると言えるでしょう。

現在VTIを持たれている方で、世界全体にVTIを解約することはせずに投資を行いたいという方は、

バンガード・FTSE・オールワールド(除く米国)ETF (VEU)又は、

バンガード・トータル・インターナショナル・ストック(除く米国)ETF(VXUS)を追加で投資することで、

ほぼほぼVTを合成することが出来ます。

VXUSはVEUに比べて小型株を含んでいる点がことなります。

VXUSとVTIでVTを合成する方法

VTの構成国比率と上位構成銘柄

先程も少し触れましたが、VTの国別の構成比率は以下のようになっています。

米国は時価総額別ではなく、浮動株ベースでの時価総額比率で構成されていることが分かりますね。

VTの国別構成比率

それでは先進国と新興国という分類で分けてみましょう。

VWOが連動しているFTSEエマージングインデックスが韓国を先進国として分類していますので、

韓国は先進国として分類します。

VTの新興国と先進国の比率

(VTの説明ページより管理人作成)

一方、経済の比率は以下のように新興国は実に世界全体の40%を占めることになっています。

2023年になると新興国は世界全体の45%を占めることとなります。

新興国と先進国の経済規模の比率

世界経済の比率に対して、時価総額が非常に過小評価されていますね。

経済の実力に対して、低い比率でしか新興国を組み入れられていないので

VTは浮動株ベースでの時価総額比率に準じてはいますが、

世界経済の成長をそのまま享受できない仕組みとなっていることが分かります。

VTにVWOを付け加えて世界経済の先進国・新興国比率に合わせるべきか?

では新興国だけに投資を行うVWOを更にVTに付け加えることにより、

世界の経済実態に即した先進国60%:新興国40%に調整すればよいのではないかと、

考えられた方もいらっしゃると思います。

理論的にはVTを75%、VWOを25%組み入れることにより、

先進国対新興国の比率を60%:40%に調整することが可能となります。

しかしVWOの問題点として新興国の中でも成長見込みが低い銘柄が多く組み入れらえれている、

という欠陥があります。

以下VWOの構成国別比率をご覧ください。

VWOの国別構成比率

殆ど成長のピークを過ぎた、東アジアの国々やインドを除くBRICSで占められています。

【参考】

 

今後新興国の成長を索引していく構成となっているとは言えないでしょう。

VWO(バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF)を徹底評価
新興国投資信託のメリット・デメリットと更におすすめの投資手法を紹介

本当に魅力的な新興国投資は成長率が低く、尚且つ割安な新興国市場です。

魅力的な新興国へ厳選しているフロンティア・キャピタルについては以下に纏めていますので、

ご覧頂ければと思います!

フロンティア・キャピタル~新興国投資ヘッジファンドの実態を解明~

VTの成績をVTI並びにVWOの成績と比較

この10年間の世界市場は先進国更に先進国の中でも米国が牽引していたことを考えると、

容易に成績はVTI > VT > VWOとなっていることが想定されます。

バンガード社のHPから三社の比較をすると、以下のようになります。

想定通りの結果となっていますね。

黄色:VTI  青:VT  赤:VWO

VT・VTI・VWOの利回り比較チャート

データとしてみると以下のようになっています。

VTのリターンのデータ

2008年のリーマンショック直後からだと世界的に景気が回復拡大していたということもあり、

年率6%という堅調な利率で成長していきました。

年率6%で10年間運用することができれば、10年間で資産を1.8倍にすることが出来ています。

VTの配当金

VTも他のシリーズと同様に配当金を拠出しております。

以下が直近の配当金の実績です。

2018年は3四半期分既に拠出されており合計1.17USDとなります。

更に第四四半期も第三四半期と同じ0.36USDが拠出されたとすると1.53USDとなります。

現在のVTの株価は75USD近辺を推移しているので、配当金利回りは2%といいうことになります。

VTの分配金の推移

VTI(約1.5%)より高くVYM(約2.6%)より低い丁度真ん中という水準ですね。

VTの手数料をVT・VYMと比較

バンガードは投資家目線のインデックス型ETFを投資しているということもあり、

手数料は非常に高くなっています。

VTIは0.04%、VYMは0.08%に対して、

VTの手数料は年率0.10%となっておりますが、

米国籍のETFの手数料が年率0.44%ということを考えると以前として非常に安いですよね。

VTのまとめ

VTは全世界に均一に投資するETFですが、浮動株比率で組み入れている為、

先進国の比率が9割弱という高水準となってしまっています。

新興国の比率を高める為にVWOを組み入れることも考えられますが、

VWOの構成国は既に成長のピークを過ぎた新興国で構成されており、

大きな成長が見込めるETFとはなっていない。

全世界の成長を取りたいのであればVTを保有しながら、

以下ランキングで紹介しているフロンティア・キャピタルのような、

成長量が高く割安な魅力的な新興国に投資を行っている厳選ファンドに投資を行い補完するのがよいでしょう。

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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