中国のシリコンバレー・深センのイノベーション企業に積極投資で評判の『深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)』の運用成績・見通しを評価

深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)運用成績・見通しを評価

 

資産運用を考えている人の中には「中国」への投資を検討している人は多いのではないでしょうか。

中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託でしょう。

中国については以下の記事で論じていますが、

投資信託を購入する場合、つまり企業の運用のプロに任せる場合は、

どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

→ 中国経済の実態は崩壊寸前??2018年からの中国の成長可能性について徹底分析

→ 中国のGDPは嘘であり水増しされていると考える根拠を4つの側面から解説する

→ 中国株式投資を市場全体・個別銘柄の観点で分析~おすすめの新興国を探せ!~

今回はその投資信託で中国株を組み入れている

「深セン・イノベーション株式ファンド」

の運用状況と、今後の見通しを解説していきたいと思います。

その他の中国投資信託については以下で分析をしているので参考にしてみてくださいね。

→ 【中国株投資信託】10商品を比較検討・おすすめの投資先は結局どこなのか?

深セン・イノベーション株式ファンド- 概要と運用方針 –

深セン・イノベーション株式ファンドは海外アジアの株式を運用するファンドですね。

中国のシリコンバレーとされている中国の「深セン」のイノベーション企業に積極的に投資するという、

非常に興味深いファンドです。

深セン・イノベーション株式ファンドの投資形態はファミリーファンド型となっており、

他でも分析している以下の中国株投資ファンドとほぼ同様の形となっています。

スキームは以下の通りとなっています。

深セン・イノベーション株式ファンドの仕組み

出典:目論見書

一般投資家は深センイノベーション株式ファンドに投資し、

深センイノベーション株式ファンドはマザーファンドに出資、

マザーファンドは「深セン証券取引所」の上場企業の株式に投資し、

運用をしています。

運用プロセスは以下の通りとなっています。

深センイノベーション株式ファンドの運用プロセス

出典:目論見書

投資プロセスはシンプルで、投資候補を絞り込み、

パフォーマンスをモニタリングしながら修正を加えていくものです。

イノベーション企業の絞り込みはなかなか面白いですね。

開発力、人材及び経営の質なども調査項目に入っています。

調査には当たり前の項目ですが、ベンチャー企業に投資する上では重点的に見ていかなければならないポイントですね。

資産状況は以下の通りになっています。

深セン・イノベーション株式ファンドの主要な示唆んっ状況

出典:目論見書

他中国株投資信託とはやはり異なり、騰訊やアリババなどのメジャー株ではなく、

テクノロジー企業と一般消費財、ヘルスケアなどライフスタイル方面のベンチャー企業に投資を行なっています。

では実際の運用状況はどうなっているのでしょう。

深セン・イノベーション株式ファンドの運用成績・パフォーマンス

深セン・イノベーション株式ファンドにはベンチマークはなく、

また運用開始から1年が経過していないので今回は基準価額を見ていきましょう。

以下は深セン・イノベーション株式ファンドの基準価額の推移です。

深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型) の基準価額

出典:Morning Star

昨年末時点では10,000円台をキープしていましたが、

今年の後半に向けて、今では7,746円と低迷しています。

中国株バブルも終わってしまい、イノベーションが起きている深センに注目しているファンドですら、

他中国株ファンドと同様に基準価額は下降傾向です。

他の中国株投資信託との比較

他中国株投資信託との基準価額を比べてにましょう。

10,000円を基準価額としている、

三井住友ニューチャイナファンド

UBS中国株式ファンド

の2つと比較してみました。

深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)他ファンド比較

出典:モーニングスター

他2つの中国株投資信託も同様に下がり基調ではあるのですが、

深センイノベーション株式ファンドだけは、7,746円とぶっちぎりで低迷していますね。

そもそもですが、深センイノベーション株式ファンドに限らず、

中国は2000年代に大幅に経済成長を果たしましたがその裏には過剰投資が存在し、

GDPに占める投資の割合が45%を占め、2014年時点には個人消費が40%を切っています。

過去の過剰開発と現在の個人消費、つまりは需給がマッチしておらず、

経済自体が疲弊状態であり、投資する環境にあるとは思えません。

当然株式バブルも崩壊しておりますので、やはり今は中国は投資すべき対象として私は見れません。

深セン・イノベーション株式ファンドの高い手数料

最後に深センイノベーション株式ファンドの手数料を確認しておきましょう。

深センイノベーション株式ファンドの購入手数料は3.24%(税抜3%)となります。

中華圏株式ファンドは3.78%(税抜3.5%)と高い水準にありましたが、

深センイノベーション株式ファンドは三井住友ニューチャイナファンド、UBS中国株式ファンドと同様の水準となります。

信託報酬は年率で1.674%(税抜1.55%)となり、こちらは他中国株投資信託と同様の水準、

1.944%(税抜1.8%)となる三井住友ニューチャイナよりは低い水準になります。

一般的なアクティブ型の国内投資信託よりも高い水準にありますね。

参考までに以下は金融庁が発表している手数料比較です。

アクティブファンド手数料

やはり海外の、それも深センのベンチャー投資がメインになってきますので、

手数料は調査費用や人件費などを考えるとどうしても高い水準となってしまいますよね。

深セン・イノベーション株式ファンドのまとめ

深センイノベーションファンドは、

株価上昇が期待される中国株を厳選して投資運用するまさに中国株の「プロ」として一般投資家を集めていますが、

すでに中国は株式バブルは終えており、

今後の中国の見通しを考えると、

基準価額も低下しており、さらには他の中国投資信託よりもかなり低い水準となっており、

現時点ではあまり魅力的な投資先とは言えません。

もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成している新興国投資関連について、

ランキング記事などでおすすめ投資先を紹介していますので参考にしてみてくださいね。

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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