世界経済インデックスファンドはおすすめ?積立投信の利回りを徹底評価!~新興国投資信託を切る~

世界経済インデックスファンド

 

あなたは「世界経済インデックスファンド」をご存知でしょうか?

積極的に広告も打っており「投資信託で世界分散投資」が可能ということが強みとされています。

この記事では、そんな話題の世界経済インデックスファンドを私の投資経験から利回り面など含め、

徹底評価していきたいと思います。

三井住友アセットマネジメントの世界経済インデックスファンドの概要

世界経済インデックスファンド

世界経済インデックスファンドとは、

三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用を担当する投資信託となります。

運用方針としては以下の通りです。

国内、先進国および新興国の公社債および株式(DR(預託証券)を含みます。)に分散投資することでリスクの低減をはかり、投資信託財産の中長期的な成長を目指します。

主として、複数のマザーファンドを通じて、国内、先進国及び新興国の公社債及び株式(DR(預託証券)を含む)に実質的に分散投資する。

株式と債券の基本資産配分比率は、原則、株式50%、債券50%とする。各マザーファンドの基本組入比率は、地域別のGDP(国内総生産)を参考に決定するものとする。

原則、為替変動リスクを回避するための為替ヘッジを行わない。

(引用:楽天

まとめると、全世界の株式と債券を半々で投資し、リスク低減をはかった投資ということですね。

為替リスクに関してはヘッジせず、そこは裸で勝負する方針です。

「世界経済インデックスファンド」のそもそも「インデックスファンド」とはなんなのでしょうか?

投資信託の記事でも解説をしましたが、一応ここでも少し触れておきたいと思います。

投資信託は儲からないのはなぜ?本当におすすめの運用先を紹介

インデックスファンドとは、

簡単にいえば「株価指数」に連動した運用を目指しますよ、という投資信託のことです。

この株価指数とは日経平均株価、ダウ平均株価、その他もにコモディティ指数などですね。

三井住友トラスト・アセットマネジメントが提供する世界経済インデックスファンドは、

地域別のGDP(国内総生産)を参考にしながら、

以下のインデックスへの連動を目指すことになります。

日本株はTOPIXですね。

資産 インデックス
国内債券 NOMURA-BPI総合
先進国債券 FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
新興国債券 JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・
ディバーシファイド(円換算ベース)
国内株式 TOPIX(東証株価指数)
先進国株式 MSCIコクサイ・インデックス(円ベース)
新興国株式 MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)

 

ファンドの仕組みも確認しておきましょう。

世界経済インデックスファンドスキーム

出典:交付目論見書

あなたが世界経済インデックスファンドを購入し、

世界経済インデックスファンドがその資金を投資に回し、

国内債券、国内株式、先進国債券、などなど基本的には株式と債券の比率を50%:50%にして投資をします。

世界インデックスファンド組入比率

出典:交付目論見書

そこで出たリターンがあなたへ「分配」されるということですね。

「誰かに代わりに世界中の株式・債券に投資して利益を出してもらう」と考えれば楽です。

細かいことを考える必要はありません。

ちなみに目論見書には「分配を行わないことがある」、

と但し書きがあるのでその点は頭に入れておく必要があります。

世界経済インデックスファンドの手数料は?

投資信託を購入するにあたり気になるのが手数料ですよね。

世界経済インデックスファンドはどのような手数料となっているのでしょうか?

2018年8月時点で購入手数料は3.24%、信託手数料は0.54%となっています。

購入手数料は通常の投資信託と同じ水準ですが、信託手数料は安くなっており、

投資信託のアクティブ型よりも約1%ほど安いのでこの点は評価できますね。

世界経済インデックスファンドの実際の運用成績・利回りは?

世界経済インデックスファンドの実際の運用成績を見ていきましょう。

チャートを見てみると、2008年の世界金融危機時あっても、

世界経済が回復する動きと連動しております。

世界経済インデックスファンド基準価額・純資産総額チャート

出典:三井住友トラストアセットマネジメント

チャートの動きを見ていると、

2011年の世界経済停滞期と2014年のチャイナショック+新興国経済低迷時もしっかり連動しています。

2018年7月時点では銘柄開始以来の平均年利回りは8%程度となっており、

現時点では比較的高い実績となっていますね。

世界経済インデックスファンドのリスクとは?

投資には常にリスクがあり、元本保証のみが強みの定期預金などを選ばないのであれば、

リスクは常に念頭に置いておく必要があります。

世界経済インデックスファンドの目論見書にも元本割れなどのリスクについては正確に記載されています。

世界経済インデックスファンドの投資リスク

出典:目論見書

基本的にインデックスに連動する形を取っているので、

リスクを取った運用はしないのがインデックスファンドですので、

この中で最も気になるのは為替ですね。

為替の考え方は、新興国それぞれの国で私が独自に解説をしているので、

気になる方は参考にしてみてください。

以下の国以外もそれぞれ分析しています。

→ タイ株式投資を行う際の為替リスクを金融政策・インフレ・国際収支から考える

→ ベトナム株式投資を行う際の為替リスクを金融政策・インフレ・国際収支から考える

→ インドネシア株式投資を行う際の為替リスクを金融政策・インフレ・国際収支から考える

上記で世界経済インデックスファンドの一般的なリスクを紹介しましたが、

私独自に世界経済インデックスファンドに対して考えているリスクがありますので、

次の項目で詳しく解説します。

世界経済インデックスファンドの本当のリスクを解説

世界経済インデックスファンドは上記までの説明では、

リスクもわかりやすく、インデックス連動にも問題がなさそう、という印象を受けますよね。

しかし、私が気になっているのは、

新興国株式」の、

MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)

を連動指数としていることです。

今一度確認のために指数を以下に記載しておきます。

資産 インデックス
国内債券 NOMURA-BPI総合
先進国債券 FTSE世界国債インデックス(除く日本、円ベース)
新興国債券 JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・
ディバーシファイド(円換算ベース)
国内株式 TOPIX(東証株価指数)
先進国株式 MSCIコクサイ・インデックス(円ベース)
新興国株式 MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)

MSCIエマージング・マーケット・インデックス(円換算ベース)」とはどのような指標なのでしょうか?

MSCIエマージング・マーケット・インデックスは、MSCI指数の一つで、米国のMSCI Inc.が算出・公表する、新興国の株式を対象とした時価総額ベースの株価指数をいいます。

これは、エマージング・マーケットの株価の動向を表わす代表的な指数の一つで、世界の新興国の株式の総合投資収益を各市場の時価総額比率で加重平均して指数化したもので、国内外において、グローバル投資の際のベンチマークとして幅広く活用されています。(定期的に構成国や採用銘柄の見直しが行なわれている)

なお、本指数は、「ドルベースの配当込み」の指数として算出され、日本(円ベース運用)で活用される場合は円換算されます。

(引用:MSCIエマージング・マーケット・インデックス

ポイントは、新興国の株式市場の「時価総額比」で国を決定しているという点です。

何が言いたいのか、というと、

MSCIエマージング・マーケット・インデックスを連動目標としていること自体が、

非常にリスクが高いということです。

そのリスクとは、すでに成長を終えた国を選んでしまう傾向にあることです。

現在まで世界経済インデックスファンドはなかなかの運用成績を出していますが、

今後の利回りはどうしても下がってしまうのではないかと懸念しています。

新興国株式のMSCIエマージング・マーケット・インデックス連動は明確にリスクといえる

リスク、リスク、と言っていても説得力はありません。

具体的な例を見ていきたいと思います。

世界経済インデックスファンドと同様に、

ブラックロックもMSCIエマージング・マーケット・インデックスで運用をしています。

ブラックロックとは機関投資家などを集め、資産運用を行う会社ですね。

以下のMSCIエマージング・マーケット・インデックス連動を目指した資産構成をみてみましょう。

MSCIエマージング・マーケット・インデックス連動

出典:ブラックロック

最も気になる点は中国が31.12%を占めていることです。

私自身、中国については長年分析をしており、

過剰な民間企業債務、国の過剰な投資によるいきすぎた生産能力、

人口ボーナスがすでに終焉を迎えており、中所得国の罠にぶち当たるタイミングであることから、

非常に悲観的に考えています。

→ 中国経済の実態は崩壊寸前??2018年からの中国の成長可能性について徹底分析

→ 中国のGDPは嘘であり水増しされていると考える根拠を4つの側面から解説する

中国に加えて、資産構成割合が次に大きいのが韓国、台湾となっており、

この2国に関してはすでに経済成長フェーズは終わっています。

ブラジルやロシアは資源依存、

タイ、マレーシアは中国依存であり、

新興国株式と債券をポートフォリオに入れている世界経済インデックスファンドは、

少々ハイリスクなのではないかと考え、私自身購入はしませんでした。

→ ロシアの経済と財政を分析〜株式投資の為のファンダメンタル分析〜

→ タイの経済・政治・財政〜株式投資のためのファンダメンタル分析〜

→ マレーシアの経済と財政を分析ー株式投資の為のファンダメンタル分析ー

→ ブラジルの経済と財政を分析〜株式投資の為のファンダメンタル分析〜

この記事のまとめ

ここまで世界経済インデックスファンドの基本情報とそのリスクについて解説をしてきましたが、

世界経済インデックスファンドを購入するメリットとしては、

  • 世界経済の成長を享受することが可能
  • 信託手数料が低い

の2つですが、懸念点としては、

新興国株式のポートフォリオの連動指数がMSCI エマージング・マーケット・インデックスとなっており、

投資先となる国のリスクが極めて高いことですね。

世界中にバランスよく投資するのは良いのですが、

新興国株式投資に関しては難易度が高く、

こちらは本当の投資のプロに頼むのが最も良い選択になるのではないかと思います。

新興国投資に関しては私は以下記事の信頼できる新興国株投資ファンドに預けており、

高いリターンを目指しています。

→ フロンティア・キャピタル~新興国投資ヘッジファンドの実態を解明~

私が出した結論として、新興国投資ファンドで高いリターンを目指しながら、

国内ファンドで安定的に運用する方針で現在は資産運用をしています。

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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