騰訊・アリババ・銀行など安定投資で評判の『HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)』の運用成績・見通しを評価

評判のHSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)の運用成績・見通しを評価

 

資産運用を考えている人の中には、

まだまだ経済成長が見込まれる、という一部の情報の下、

「中国」への投資を検討している人は多いのではないでしょうか。

中国への投資を考えるのであれば、会社員の方であればまず投資信託がお手軽ですよね。

中国株式投資信託については以下で、比較検討しています。

→ 【中国株投資信託】10商品を比較検討・おすすめの投資先は結局どこなのか?

中国の国自体については以下の記事で論じていますが、

投資信託を購入する場合、つまり企業の運用の「プロ」に任せる場合は、

どのくらいのリターンが実際に見込まれるのでしょうか?

→ 中国経済の実態は崩壊寸前??2018年からの中国の成長可能性について徹底分析

→ 中国のGDPは嘘であり水増しされていると考える根拠を4つの側面から解説する

→ 中国株式投資を市場全体・個別銘柄の観点で分析~おすすめの新興国を探せ!~

今回はその投資信託で中国株を組み入れている

「HSBC中国株式ファンド」

の運用状況と、今後の見通しを解説していきたいと思います。

HSBC中国株式ファンド- 概要と運用方針 –

HSBC中国株式ファンドは海外アジアの株式を運用するファンドです。

この点は他中国株投資信託ともちろん同様です。

HSBC中国株式ファンドの方針としては、

シンプルにマザーファンドを通して、

中国国内外の、

中国国内の活動」から大部分の収益を得ている企業の株式銘柄に投資しています。

HSBC 中国株式 ファンド (3ヶ月決算型)の仕組み

出典:目論見書

マザーファンドを通じて中国株、中国A株(ETF)に投資をしていきます。

中国A株とは以下のことです。

中国の証券取引所としては、香港に香港証券取引所(香港交易所、Hong Kong Exchanges and Clearing Limitedとも呼ぶ)と中国本土に上海証券取引所(上海證券交易所、Shanghai Stock Exchange)と深セン証券取引所(深セン証券交易所、Shenzhen Stock Exchange)がありますが、取引されている株式の種類は取引所によって異なります。

中国A株とはQFII(適格国外機関投資家制度)で認可された国外の機関投資家を除き、基本的には中国人しか投資できない人民元建ての株式のことで、上海証券取引所と深セン証券取引所に上場しています。 2017年11月30日現在、上海証券取引所には1381銘柄のA株が、深セン証券取引所には465銘柄のA株が上場しています。

引用:投資信託資料館

スキームは当たり前ですが、以前論じたHSBCチャイナオープンと全く同様です。

→ 評判のHSBCチャイナオープンの運用成績・見通しを徹底解説

違いは「オープン型」か「3ヶ月決算型」かどうかということですね。

オープン型投資信託(オープンファンド)は、「追加型投資信託」とも呼ばれ、運用開始後も購入できる投資信託のことをいいます。

これは、契約型投資信託の一つで、当初募集された信託財産の上に、いつでも資金の追加設定を行い、1つのファンドとして運用する仕組みになっています。

一般にオープン型投資信託は、信託期間が無期限もしくは長期(10年など)となっており、通常、ファンドの運用面においては、信託期間が長期のため弾力性を持たせやすい、時間的分散投資が容易である、ファンドが単一のため管理費用が軽減されるといった利点があります。

また、原則として、日々の基準価額をもとに自由に売買できることから、投資家は自分の相場観でタイミングを見ながら取引できます。

(引用:オープン型投資信託

HSBC中国株式ファンドは3ヶ月決算型であり、

以下の通りに分配が実行されます。

HSBC中国株式ファンド分配スケジュール

出典:交付目論見書

中国A株マザーファンドがベンチマークとしているのは、

MSCI China A International index、FTSE China A50 Indexとなっています。

チャイナマザーファンドの組み入れ上位銘柄は以下の通りとなっています。

HSBC中国株式ファンド組み入れ銘柄

出典:運用実績レポート

やはり、騰訊とアリババ、そして銀行などの比較的安定銘柄ですね。

中国のシリコンバレーと言われる深センのベンチャー企業に資金を投じていく深センイノベーションファンドとは、

当たり前ですが正反対の投資政策ですね。

→ 深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)運用成績・見通しを評価

また、以下は中国A株マザーファンドの組み入れファンドです。

組み入れ銘柄上位・中国A株マザーファンド

出典:運用レポート

それでは実際の運用状況を見ていきましょう。

HSBC中国株式ファンドの運用成績・パフォーマンス

HSBC中国株式ファンドの基準価額とトータルリターンを見ていきましょう。

HSBC 中国株式ファンド(3ヶ月決算型)基準価額推移

出典:楽天証券

2018年初旬は11,500円を超える水準で推移していましたが、

後半に向けて下降しており、現在は9,360円となってしまっています。

中国経済の影響もありますが、

実際に組入上位銘柄の、

テクノロジー・ハードウェア業界、

機器業界(電子部品メーカー)などの株価が下落したことが主な要因となっています。

香港ドルが対円で下落していることも基準価額がマイナスになっている要因の一つです。

トータルリターンを見ていきましょう。

HSBC 中国株式ファンド(3カ月決算型) のトータルリターン

出典:Morning Star

過去5年の成績までは良い感じで推移していましたが、

やはり直近1年はマイナスリターンとなってしまっていますね。

他の中国株投資信託と比較してみましょう。

他の中国株投資信託との比較

今回は以下の3つの投資信託と比較していきます。

中国株式投資信託比較

出典:Morning Star

他中国株投資信託も基準価額は下降傾向ですが、

その中でもHSBC中国株ファンドは最も低い基準価額となっていますね。

しかし、これは分配金などの影響ももちろんありますので、

もう少し踏み込んでトータルリターンを見ていきましょう。

基準価額については以下でも説明していますので参考にしてみてください。

→ 投資初心者必見・投資信託の基準価額を徹底解説- 買い時はいつ? –

三井住友ニューチャイナファンドが直近1年は▲7.07%となっており、

その次にきてしまっているのがHSBC中国株式ファンドの▲2.59%です。

他中国投資信託と並んで、過去5年のトータルリターンは高いですが、

想像通り近年は下降していくという結果となっています。

標準偏差は他中国株投資信託と比べ著しく高いということはないので、

リターンのブレ幅のリスクはそこまでないと言えるでしょう。

標準偏差は投資の世界ではリスクとして認識されており、

投資信託においては価格変動のブレ幅ということを意味します。

そもそもですが、中国は2000年初頭から加速度的に経済成長をしてきましたが、

その裏には過剰投資による加速だったことも統計からわかっています。

現在ではGDPに占める投資の割合が45%を占める、

また、2014年には個人消費が40%を切り、さらに落ち込んでいます。

過去の過剰開発と現在の個人消費、つまりは需給がマッチしておらず、

人口ボーナスも終えており、ゾンビ企業の割合が8%に上っています。

経済自体が疲弊状態であり、中国株投資信託に投資する環境にあるとは個人的には思えません。

中国はボラティリティも高い市場ですし、安定的に着実に増やしたい場合には、向かない投資でしょう。

HSBC中国株式ファンドの高い手数料

最後にHSBC中国株式ファンドの手数料を確認しておきましょう。

UBS中国新時代株式ファンドの購入手数料は3.24%(税抜3%)となります。

中国株投資信託では、中華圏株式ファンドが3.78%(税抜3.5%)と高い水準にありましたが、

HSBC中国株式ファンドは、

UBS中国新時代株式ファンド、

深センイノベーション株式ファンド、

三井住友ニューチャイナファンド、

UBS中国株式ファンドと同様の水準となります。

信託報酬は年率で1.92132%(税抜1.779%)となり、

こちらは1.944%(税抜1.8%)となる三井住友ニューチャイナとほぼ同様の水準、

他中国株投資信託より高い水準にあります。

一般的なアクティブ型の日本国内投資信託(年率1.53%)よりも高い水準にありますね。

運用成績がよくなければ、あまり納得のいかない料金設定ですね。

HSBC中国株式ファンドのまとめ

HSBC中国株式ファンドは、

株価上昇が期待される中国株を厳選して、

綿密な調査の上、2つのマザーファンドを通じて投資運用する、

中国株の「プロ」として一般投資家を集めていますが、

すでに中国は株式バブル・人口ボーナスは終えており、

過去の過剰投資、過剰生産力・個人消費の落ち込みなど今後の中国の見通しを考えると、

基準価額も低下しており、さらには他の中国投資信託よりもかなり低い水準となっており、

現時点ではあまり魅力的な投資先とは言えません。

もし魅力的な投資先を探しているのであれば、私が独自で作成している新興国投資関連について、

ランキング記事などでおすすめ投資先を紹介していますので参考にしてみてくださいね。

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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