新興国インデックスのFTSEエマージングインデックスをわかりやすく解説する

今回は新興国のETFや投資信託の連動目標としてよく使用されるインデックスであり、

FTSEエマージングインデックスがどのようなインデックスであるかという点を説明していきたいと思います。

そもそもFTSEとは何なのか??

FTSEという名は日本ではあまり馴染みがないですが、

私は英国駐在をした経験があるので非常に馴染みがあります。

FTSE社はロンドン証券取引所とフィナンシャルタイムズが共同設立した会社で、

日本でいう日経平均にあたる英国株のFTSE指数を組成しています。

FTSE社はMSCI(Morgan Stanley Capital Index)社と同様に株価指数の算出や関連する金融データの提供サービスを行う企業です。

FTSEエマージングインデックスの組入方針

FTSEエマージングインデックスの組み入れ方針は以下のように示されています。

FTSE Emerging Markets indices are part of the FTSE Global Equity Index Series (GEIS). The
series includes large and mid cap securities from advanced and secondary emerging markets,
classified in accordance with FTSE’s transparent Country Classification Review Process. The FTSE
Emerging Index provides investors with a comprehensive means of measuring the performance
of the most liquid companies in the emerging markets.

(引用:FTSE Emerging Market)

つまりFTSEエマージングインデックスは大型中型銘柄に投資を行うFTSEシリーズの、

新興国市場向けのもので最も流動性が高い銘柄を組み入れ銘柄にしていると記載されています。

つまり新興国市場の中で、取引ボリュームが高い中大型銘柄で指数を構成しているということです。

その為、構成銘柄は2018年8月時点で1046名柄で新興国市場全体のカバー率は85%となっています。

一方、同様にFTSEが公表しているFTSE エマージング・マーケット・オールキャップ指数は小型銘柄も指数に組み入れ、

4000銘柄以上の構成銘柄で組成され新興国市場のカバー率は99%となっております。

FTSEエマージングインデックスの構成国比率

FTSEエマージングインデックスの構成国比率は以下のようになっております。

FTSE emerging Indexの構成国割合

同じく新興国の代表的なインデックスであるMSCIエマージングインデックスが韓国を組み入れているのに対して、

FTSEエマージング・インデックスは韓国を除外している点は異なりますが、

中国と台湾で50%近くを占めており、かなり国が偏っているといえるでしょう。

更に南アフリカ、ブラジル、ロシアというファンダメンタル上もあまり成長が見込めない国を含めると、

五カ国で66%と70%に近い高い構成比率となっています。

この5カ国については何故投資先として好ましくないのかという点を纏めていますので、参考にして頂ければと思います。

【参考】

 

FTSEエマージングインデックスの組入上位銘柄

FTSEエマージングインデックスの組み入れ銘柄は以下のようになっています。

なんと中国銘柄が上位10銘柄のうちの7銘柄です。

FTSEエマージングインデックス組み入れ構成銘柄

更にその他の銘柄も台湾と南アフリカの銘柄であり、本当に魅力的な国の銘柄はインドの1銘柄だけになります。

驚きなのは1046銘柄も構成銘柄がありながら、上位10銘柄で24%を占めるという巨大銘柄群になります。

上位の中国企業群がこければ、そのまま指数のパフォーマンスが悪化するという結果になりますね。

FTSEエマージングインデックスの産業別比率

FTSEエマージングインデックスの産業ごとの構成は以下のようになっています。

上位銘柄が表しているように銀行とテクノロジー系企業が多くの割合を占めています。

テクノロジーに関しては16.56%の内、10%がテンセントとアリババという中国の有名テクノロジー企業です。

FTSEの産業別構成比率

(引用:FTSEエマージングインデックス)

その他に関しては非常にバランスよく構成されているといってよいでしょう。

FTSEエマージングインデックスのパフォーマンス

肝心のFTSEエマージングインデックスのパフォーマンスについて見ていきましょう。

FTSE社が同様に設定しているFTSE米国指数やFTSE先進国指数を大きくアンダーパフォームしています。

FTSEエマージングインデックス

この間米国を主導とした先進国が金融緩和の影響もあり、県庁に推移したことと、

中国の成長に陰りがみえ中国株式バブルが崩壊したことなどもあり、軟調に推移しました。

また注目頂きたいのは下段の右側のVolatilitydの高さで5年平均で年率15%となっています。

年間ベースでのリターンは5年平均で5.5%でボラティリティが15%ということは今後1年間の値動きは、

68.2%の確率で年率
5.5% – 15% (▲10%) ~ 5.5%+10%(+15.5%)

95%の確率で年率
5.5% – 15×2% (▲24.5%) ~ 5.5%+15%×2(+35.5%)

に成績となることが統計的にい予測されていることをしめします。

▲25%程度の下落は普通にありうるということは念頭に置いておいた方がよいでしょう。

MSCIエマージングインデックスとの値動きの比較

もう一つの代表的な新興国インデックスであるMSCIエマージングインデックスとのパフォーマンス比較をしたいと思います。

両インデックスを直接比べることは出来ませんでしたが、

青のFTSEエマージングインデックスに連動を目指すEXE-i新興国株式ファンド

赤のMSCIエマージングインデックスに連動を目指すeMAXIS新興国株式インデックスの比較です。

FTSEエマージングインデックスvsMSCIエマージングマーケット

両者は韓国を組み入れているかどうかの差はありますが、殆ど同じパフォーマンスを示しているのが分かります。

全く同一といっても遜色ないレベルですね。

FTSEエマージングインデックスに連動を目指したETFと投資信託

FTSEエマージングインデックスに直接連動を目指した新興国投資信託はSBIが組成しているEXE-iシリーズの二つが挙げられます。

  • EXE-i つみたて新興国株式ファンド
  • EXE-i 新興国株式ファンド

【参照】
EXE-iつみたて新興国株式ファンドを徹底評価

またETFでは先ほど紹介したFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・イン
デックスに連動を目指したVWOがあります。

【参照】
VWOを徹底評価

FTSEエマージングインデックスのまとめ

FTSEエマージングインデックスはFinancial Times紙のロンドン証券取引所によって共同設立された、

指数算出会社FTSE社によって算出されている指数の一種。

同インデックスは中大型銘柄のみをカバーしており小型株は組み入れておらず、

銘柄数は1000銘柄程度で新興国株式市場の85%程度のカバー率となっている。

組み入れ国別でみると中国と台湾で50%、ロシア、ブラジル、ロシアを含めると70%となっており、

高度成長が既に終わっている国の比率が非常に高くなっています。

組み入れ銘柄数も上位10銘柄に中国の大型銘柄が並んでおり、上位10銘柄のみで24%を占めている。

成績は2010年代新興国全体が資源価格の下落、中国の失速で軟調に推移したため先進国の指数を、

大幅にアンダーパフォームしている。

更に値動きの荒さも大きい為、大きな下落が起こり得ることはリスク認識しておく必要がある。

新興国投資の妙味を体現するには?

新興国投資を行うのであれば、中国やインドを除くBRICSのような国ではなく、

成長力が非常に高く尚且つ割安に放置されている国の厳選された銘柄に投資を行うべきです。

どうしても、時価総額になぞらえた指数では既にある程度成長してしまっている

BRICSや東アジアの国の構成比率が高くなってしまい新興国投資の醍醐味を味わうことが出来ます。

私が投資を行っているフロンティア・キャピタルではまさに日の出の勢いなのに、

割安で放置されている国に厳選投資を行っております。

以下に詳しく纏めておりますのでご覧頂ければと思います!

【合わせて読みたい】
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[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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