新興国のETFの問題点を徹底解説~おすすめできる新興国投資手法を紹介~

新興国の株式市場に投資を行い大きな利益を獲得したいが、何に投資を行えばよいのか分からない。

とりあえず、色々と考えるのが面倒くさいので、

新興国全体に連動するETFに投資をしようと考えられたり、

投資したい国が決定している場合は、

該当国の株式市場に連動するETFに投資を行おうとする方もいらっしゃると思います。

本日はそんな方に向けて新興国のETFの抱える問題点について、

わかりやすく説明していきたいと思います。

新興国ETFの問題点①:新興国全体に投資するETFの構成国が全く魅力的ではない

まずは新興国に全体的に満遍なく投資するETFについて考えていきたいと思います。

新興国全体に投資するETFで有名なものに、以下の二つがあります。

  • VWO (バンガード・エマージング・マーケット・インデックス)
  • EEM ( i Shares MSCI エマージング ETF)

VWOについてはVWOを徹底分析で詳しく解説しておりますが、

VWOはFTSEエマージングインデックスにEEMはMSCIエマージングマーケットインデックスへの連動を目標としております。

新興国インデックスのFTSEエマージングインデックスをわかりやすく解説する
新興国インデックスのMSCIエマージングマーケットインデックスをわかりやすく解説

両インデックスは新興国の代表的インデックスで日本の投資信託も両インデックスを連動目標としている、

投資信託が多数存在しています。

【新興国全体のインデックスに連動を目標とする投資信託】
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たわらノーロード新興国株式を徹底評価
EXE-i 新興国株式ファンドを徹底評価
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しかし、連動を目標とする新興国のインデックスには致命的な欠陥があります。

VWOが連動を目標としているFTSEエマージングインデックスを例に見ていきましょう。

FTSEエマージングインデックスはMSCIエマージングマーケットインデックスと同じく、

時価総額加重平均で銘柄が指数に組み入れられています。

因みにTOPIXも時価総額加重平均となっています。

コラムで詳しく説明しますが時価総額加重平均は指数の構成銘柄を、

時価総額の規模に応じて組み入れている指数ということです。

FTSEエマージングインデックスの国別の構成比率をご覧下さい。

FTSEエマージングインデックスの国別構成比率

中国と台湾で50%弱、更に南アフリカ、ブラジル、ロシアを合わせると66%と実に70%弱を占めます

台湾は既に高度成長が終わり先進国と同様の成長率となっております。

台湾株式投資を市場平均・個別銘柄の観点で見通しを分析

また中国は過剰債務・生産能力をかかえ投資主体の継続可能性が低い経済成長を行い、

南アフリカやブラジル・ロシアも政治や財政・経済構造で大きな欠陥を抱えており、

今後上り龍のように成長していく新興国とは到底いえない国になっています。

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時価総額が高い企業というのは、既にある程度成長した国に多く存在しているので、

結果として新興国の中でも成長しているBRICS諸国と東アジアの国に偏ってしまうのです。

新興国の高い成長率を取りこもうとした結果として、

既に魅力的ではなくなった新興国の組入比率が高くなり、

新興国投資の醍醐味を失ってしまっているのです。

結果として以下のようにFTSEエマージングインデックスは、

同じくFTSEが算出している米国指数や先進国指数に大きく劣ったパフォーマンスとなっています。

FTSEエマージングインデックスのパフォーマンス

更に価格の変動幅つまり投資の世界でいうリスク指標であるVolatilityも非常に大きくなっており、

High Risk Low Returnのインデックスとなっており、投資妙味はあるとはいえません。

コラム①:時価総額加重平均をわかりやすく解説

時価総額加重平均についてわかりやすく解説したいと思います。

例えば日本の最大の時価総額を誇るトヨタ自動車は時価総額が20兆円を超えています。

時価総額20兆円のトヨタ自動車

一方日本の最王手総合商社である三菱商事の時価総額は5兆円となっています。

時価総額5兆円の三菱商事

この二つの銘柄の規模に応じて投資をしようとします。

つまり2銘柄の時価総額加重平均を組成する場合を考えます。

1対1で組み入れた場合は規模の上では4倍のトヨタ自動車と三菱商事を同等に評価していることになる為、

トヨタ自動車と三菱商事を1対1で組み入れるわけにはいきません。

規模に応じでトヨタ自動車と三菱商事を4対1で組み入れる必要があります。

同様のことを新興国の銘柄毎に加重平均ベースで組み入れて組成されるのが、

MSCIエマージングマーケットインデックスやFTSEエマージングインデックスとなっています。

コラム②:MSCIエマージングマーケットインデックスとの違い

FTSEエマージングインデックスと並んで新興国の代表的なインデックスである、

MSCIエマージングマーケットインデックスとの違いについて気になられた方もいらっしゃると思います。

どちらも新興国の時価総額加重平均指数なのですが、組み入れ対象となる国に若干の違いがあります。

FTSEエマージングインデックスは韓国を先進国と位置付けておりますが、

MSCIエマージングマーケットインデックスは韓国を新興国と位置付けているのです。

結果としてMSCIエマージングインデックスは中国・韓国・台湾で60%近い構成比率となってしまっています。

MSCIエマージングマーケットインデックスの国別構成比率

しかしパフォーマンスとしてはほぼ同じで、FTSEエマージングインデックスと、

MSCIエマージングマーケットインデックスに連動する投資信託のパフォーマンスは、

以下のようにほぼほぼ同じ動きをしており、同じといって殆ど遜色ないでしょう。

青:MSCIエマージングマーケットインデックス  赤:FTSEエマージングインデックス

新興国ETFの問題点②:個別国指数への連動を目指すETFの乖離率の高さ

新興国全体ではなく、投資対象となる個別の国については目星がついている。

しかし、個別の銘柄については分析することが出来ないという方は、

お目当ての国の指数に連動することを目標としたETFへの投資を考えられることでしょう。

しかし国別のETFにも致命的な欠陥があります。

それは以前ベトナムやインドのETFで分析した通り連動率の低さです。

ベトナムのETFを徹底評価ー高い乖離率が問題ー
インドの国内ETFである銘柄1549と1678を比較分析

ベトナムの例では外国人投資規制があり、外国人が株式の49%以上を保有できない規制銘柄が、

多数存在していることもあり、指数とETFの差が顕著となっています。

青:ヴァンエック・ベクトル・ベトナムETF  オレンジ:ベトナム(VN)指数

ベトナム指数とベトナムETFの価格乖離

指数が130%上昇しているにも関わらず、ETFはほぼほぼ横ばいに推移しています。

乖離率が激しいですよね。

外国人の投資規制が存在しないインドでもベトナム程ではないですが、

ETFのパフォーマンスは実際のインデックスの半分程度になってしまっています。

NEXT FUNDS インド株式指数・Nifty50連動型上場投信とNifty50指数の乖離

連動しない要因としては、為替手数料が売買往復で発生することや、

そもそも株を売買する時の手数料が高いことも要因として挙げられますが、

乖離率しかも絶対下方乖離することを考えると個別の国へのETF投資にも問題がありますよね。

新興国株式投資で大きな利益を獲得するには??

新興国株投資でとりあえず分からないからETFに投資をしようとしても、

組入銘柄や連動率の低さという観点からおすすめできないという点を上記で説明してきました。

新興国を投資対象とした新興国投資信託を選択肢とする方もいらっしゃると思いますが、

新興国の投資信託もおすすめできません。

今回は割愛しますが以下に纏めておりますので参考にしてみて下さい。

新興国投資信託のデメリットを解説

そもそも最も値上がりが見込める新興国はインドやベトナムのような成長力が高い新興国で、

更に割安に放置されている国です。

割安な国というのは魅力的であるにも拘わらず資金が流入していない国で、

ETFが組成される以前の国に多く存在しているのです。

他の多くの投資家の資金が流入する前に先行投資を行うことが出来れば、

大きな利益を狙うことが出来るのです。

私が投資を行っているフロンティア・キャピタルではまさに成長力が高いにも関わらず、

割安に放置されている国の中の厳選された銘柄に投資を行うことにより、

高い利益の獲得を目指して運用を行っています。

新興国株投資で大きな利益獲得を狙いたいという方は、以下もご覧頂ければと思います。

フロンティア・キャピタル~新興国投資ヘッジファンドへの実態を解明~

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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