ハイリスク・ローリターンの『イーストスプリング ・インド株式オープン』はアクティブ型投資信託として魅力は低い

インドについては注目の新興国であるということもあり、ファンダメンタル・為替・株式市場の概況を詳しく行ってきました。

モディ首相が牽引するインドの経済・財政・政治をファンダメンタル分析。人口12億人のポテンシャル市場への株式投資は今が狙い目?
経済成長と盤石な政治で安定さが増してきたインドルピー為替相場!インフレ率と国際収支のからの今後の見通しと高額紙幣廃止の意図は?
魅力的なインド株式市場は成長を織り込み株価は割高で現段階での投資はおすすめできない?今後の見通しと共に徹底解説。

更に数多組成されているインドを投資対象とする投資信託とETFについても分析をしていきました。

インドの投資信託をおすすめランキング形式で紹介~ベスト3の今後の見通しは良好?~

⇒ ドイチェグループ運用の『ドイチェ・インド株式ファンド』!成績は凡庸だが目線は悪くない?
⇒ 超一流金融グループ運用の『JPMインド株アクティブオープン』は何故低いリターンなのかを紐解く
⇒ 購入・信託手数料が安いと評判の『iTrustインド株式』は投資妙味があるのかを分析!肝心の成績面は大丈夫?
⇒ 直近低リターン・ハイリスクの『新光ピュア・インド株式ファンド』は高手数料で投資先として適格とは言い難い
⇒ 日本生命グループ運用の『ニッセイ・インド厳選株式ファンド(資産成長型)』を徹底評価
⇒ 評判の『高成長インド・中型株式ファンド』を徹底評価!確かにインドの中型企業の業績・株価は堅調だが運用成績は?
⇒ 『HSBCインドオープン』を徹底評価!評判とは異なりMSCIインド指数より低い運用成績。

インドの国内ETFである銘柄1549と1678を比較分析・高い乖離率が問題点

本日はインド投資信託シリーズとしてイーストスプリング ・インド株式オープンを徹底解剖していきたいと思います。

イーストスプリング ・インド株式オープンってどんな投資信託?

イーストスプリング・インド株式オープンはモーリシャス籍の投資法人である、

イーストスプリング・アセットマネジメントによって運用されているインドの投資信託です。

イーストスプリング・インド株式オープンはファンド・オブ・ファンズ形式で運用されています。

イーストスプリング・インド株式オープンの仕組み

ファンド・オブ・ファンズというのは『ファンド達に投資をするファンド』という意味で、

上記にように二つの投資信託に投資を行い運用をしています。

といっても、90%以上は殆どインドの株式に投資を行っている、

イーストスプリング・インベストメンツ・インディア・エクイティ・オープン・リミテッドに投資をしています。

ベンチマークとなる指数は設定していませんが、イーストスプリング・インド株式オープンは、

指数に対してプラスのリターンを狙うアクティブ型の投資信託となっています。

イーストスプリング ・インド株式オープンのリターンをチャートから比較

イーストスプリング・インド株式オープンはアクティブ型の投資信託なので、

当然のことながら一番重要なのは、どれだけのリターンを出すことが出来ているかという点です。

上記のようにインドの指数として一般的に用いられるMSCIインド指数と、

インドの投資信託の中でリターンが高い新生・UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスを比較してみました。

イーストスプリングインド株ファンドと他のインド投資信託のチャート

この3年間でいうとリターンはMSCIインドとほぼ同じで、新生UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスに比べて、

明確に低いリターンとなってしまっています。

イーストスプリング ・インド株式オープンのリターンをデータから比較

それではイーストスプリング・インド株式オープンと、

先程挙げたMSCIインド指数、新生UTIインドファンドとノムラ・インド・フォーカスの、

リスク・リターンをデータから比較してみましょう。

イーストスプリング・インド株式と他のインド投資信託のリスク・リターンの比較

過去1年のリターンに限っていえばノムラ・印度・フォーカスには勝っておりますが、

3年間、5年間、10年間のリターンでいえば他の投資信託と指数の全てにおいて、

劣ったリターンとなっています。

10年平均でMSCIインド指数に比べて低いリターンとなっていることから、

市場平均に対してプラスのリターン獲得を目指すアクティブ型投資信託としては、

優秀とはとてもいえない結果になっていますね。

イーストスプリング ・インド株式オープンのリスクをデータから比較

次にリスクについて見ていきましょう。

投資においてのリスクというのは価格のブレ幅のことをさします。

では皆さん、以下のように同じリターンを挙げているファンドAとファンドBをご覧ください。

リスクの概念

同じリターンを挙げたとしても、どちらの方が安心してファンドを保有することが出来るでしょうか。

間違いなくファンドAの方が心臓にいいですよね。

同じリターンを挙げたとしても、価格が大きく上下動をすればするほど心痛が増幅します。

この価格の『ブレ幅』を表す指標として用いられるのが標準偏差です。

リターンが20%で標準偏差が20%という商品の一年後のリターンは以下の図のようになります。

リスクが意味するところ

過去のリターンから見込まれる平均リターン20%から上下1標準偏差±20%である0%~40%の範囲に、

68.2%の確率で入り、

平均リターンから上下2標準偏差±20%である▲20%~60%の範囲に、

95%の確率で収まることを意味します。

この68.2%とか95%て何?と思われる方もいらっしゃると思いますが、

統計学的に算出される数値ですので、そういうものだと受け止めて頂ければと思います。

それでは、以下のデータをもう一度みていきましょう。

イーストスプリング・インド株式と他のインド投資信託のリスク・リターンの比較

それではまず新生UTIインドファンドの5年平均リターン26.93%(年率)と5年平均リスク18.75%(年率)から考えてみましょう。

68.2%の確率で
26.93% – 18.75% (8.18%) ~ 26.93%+18.75%(+45.68%)

95%の確率で
26.93% – 18.75×2% (▲10.57%) ~ 26.93%+18.75%×2(+64.43%)

となります、

一方イーストスプリング・インド株式オープンは5年平均リターン16.85%(年率)で5年平均リスク20%(年率)なので、

68.2%の確率で
16.85% – 20% (▲3.15%) ~ 16.85%+20%(+36.85%)

95%の確率で
16.85% – 20%×2% (▲23.15%) ~ 16.85%+20%×2(+56.85%)

となっており、新生UTIインドファンドに比べてLow Return High Riskの商品であるといえるでしょう。

イーストスプリング・インド株式オープンの高い手数料

インドだけでなく新興国の投資信託全般にいえることですが、

購入手数料が3.78%で、信託手数料は毎年1.92%という高い水準です。

初年度は5.7%もの高い手数料が発生します。

先程あげたリターンは手数料を加味していないことから、

手数料を加味するとMSCIインドすらも下回る結果となってしまいますね。

イーストスプリング・インド株式オープン

イーストスプリング・インド株式オープンはインドの株式に投資を行うアクティブ型の投資信託の中では、

リターンが低く、更にリスクは高い魅力が低い投資信託であり投資をする気に私はなりません。

インドの投資信託のみならず、全体的な観点からおすすめの投資先については以下ランキング形式で纏めておりますので参考にしてみて下さい!

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です