暗雲垂れ込める中国株式市場への投資の是非を現状と見通しを分析!おすすめできる個別銘柄はあるのか?

別記事で、中国の経済が既に崩壊へのカウントダウンは始まっており、GDP統計すら怪しい代物であることをお伝えしました。

 

<中国株式投資マップ>国・株式市場のファンダメンタルズ分析・為替リスク・有望銘柄を紹介。

 

今回はいよいよ中国の株式市場について切り込んでいきたいと思います。

中国株は果たして買いなのでしょうか?

大きなリターンを見込むことができるのでしょうか?

中国経済の実態をおさらい

中国経済はリーマンショックを60兆円にも上る財政出動で乗り切りましたが、

結果的に過剰債務・過剰生産能力を生み出すことになりました。

企業の債務は日本のバブル崩壊時の水準に達しています。

中国の企業債務

更に依然として過剰生産能力の縮小は進んでおらず、今後の成長減速は必至の状況となっています。

 

更に人口構造上も人口増加による経済成長を行うことができるルイスの転換点を既に超えており、

 

新興国の成長の原動力である人口ボーナスを既に終えております。

 

中国経済は既に魅力的な新興国といえるものではなくなっているのです。

更にGDP統計にも信憑性が疑われるものであるという点も懸念されます。

中国株の市場平均をチャートと指標から分析

以下は中国の上海総合指数(青)TOPIX(赤)の十年間の値動きです。

TOPIXと上海総合

 

まさかのリーマンショックから東日本大震災を経験しており、殆ど成長もしていない日本のTOPIXよりも低い成績となっています。

2018年からまた下落を始めていますね。

 

中国株市場の2018年8月時点のPERは13.7倍、PBRは1.8倍と日本のPER12.7倍、PBRは1.4倍となっており、

「仮に中国の企業公表利益が正しい」とすると若干割安目になります。

 

例えば現在のPERが14倍でも、翌年利益が3分の1になるのであればPERは42倍と逆に割高水準になりますからね。

 

しかしPERは低ければ低いほどよいかというと投資かが今後の利益について、下落基調であると考えるのであればPERは低くなります。

 

中国の企業債務は前回触れたようにGDP比200%の水準になっているので、新規投資が難しく利子支払いが収益を圧迫することを織り込みはじめていると考えています。

コラム:中国株市場の構造- A株?B株?H株? –

中国株の仕組みについて良く分からないという方もいらっしゃると思います。

 

中国株は本土の二市場(上海証券取引所と深圳証券取引所)と香港証券取引所が存在し、各市場が独自銘柄を上場させています。

 

本土市場は規制の関係で外国人投資家はなかなか取引することが出来ないので、香港証券取引所を主な投資対象としています。

 

本土市場にはA株とB株が存在しており、A株は人民元普通株といわれ人民元建で発行され国内投資家向けの市場になっています。

 

 

一方B株はA株と同一の価格で発行されていますが、外国人向けに開放された外貨建の株式になります。(現在は中国国民も購入可能です)

 

B株の市場規模はA株に対して非常に小さく、A株上場企業がA株市場の補助的な意味合いで使用しています。

 

H株はHong KongのHで中国本土で上場した企業が、中国証券監督委員会の承認を得て香港で上場を行っています。

一方中国国外で登記をしている中国の企業はレッドチップと呼ばれています。

中国の個別銘柄①:テンセント

中国のIT企業の雄であるテンセントです。

騰訊控股有限公司(感じで書くと難しいですね)は三つの事業を運営しています。

  • モバイルゲーム、多様なプラットフォームにおけるプラットフォームを提供するVAS事業
  • ディスプレイ及びパフォーマンスベースの広告に従事するオンライン広告事業
  • 支払関連サービス等を行うその他事業

 

指標としては以下のようになりますが、PER、PBR共に非常に高い水準で手を出すのが怖い水準ですね。

PER 42.9倍
PBR 11.93倍
ROE 33.20%
配当利回 0.2%

(2018年8月11日時点)

 

ただROEは非常に高いので5年後に現在と同じ株価であれば買い時かもしれません。

しかし利益の伸びは指数関数的に右肩あがりで超成長企業であることが分かります。

テンセントの利益推移

(引用:テンセント社)

このような利益の伸びを記録している企業は期待が高まり株価も期待先行で急騰していますので、

不調な決算が発表されると急落する傾向にあります。

テンセントの株価

テンセントを購入するとするのであれば、次回株価が急落した局面が適していると思います。

中国の個別銘柄②:シノペック・シャンハイ・ペトロケミカル

シノペックは石油化学会社です。

同社は原油の合成繊維、樹脂、石油製品、プラスチックへの加工に従事。

事業は5つに分類されています。

 

合成繊維事業:ポリエステルとアクリル繊維を生産
樹脂プラスチック事業:ポリエステルチップ、ポリプロピレン樹脂を生産
中間石油化学製品事業:p-キシレン、ベンゼン等を生産
石油製品事業:ガスオイルとディーゼルを生産
石油化学製品取引事業:石油化学製品を輸入・輸出

 

以下は指標ですが、ある程度適正価格ですね。

 

配当利回りが高いので配当金狙いの投資先としてはありかもしれません。

PER 9.43倍
PBR 2.05倍
ROE 23.17%
配当利回 5.5%

(2018年8月11日時点)

 

売上自体は減少傾向ではありますが、コストカットによって利益はなんとか上昇しています。

シノペック業績推移

 

当然エネルギー系企業なので市況によっては大幅な利益の縮小があることは覚悟しておいたほうが良いでしょう。

チャートの形状としてはジリ下げ基調が続いていますので、

購入するのであれば下げが止まり上昇に転じたタイミングがよいでしょう。

シノペックの株価

 

中国株の購入方法ー楽天証券・SBI証券ー

 

中国の株式は新興国最大の市場ということもあり各社手厚いサービスで、手軽に楽天証券・SBI証券などのネット証券でも購入することが出来ます。

 

市場全体に投資するETFや投資信託に限らず、200銘柄以上にも上る個別銘柄を購入することが出来ます。

 

またASEANの銘柄に比べて、

利益予測まで記載されているものもあり非常に取引し易い環境が整っているといえるでしょう。

中国株式投資のまとめ

中国は市場全体として既にピークを越えており、

新興国株投資の魅力が薄れている新興国市場です。

 

一方個別株には探し出したら魅力的な銘柄はあり得ますが、敢えて中国で投資をする必要はないと考えております。

 

中国で投資をするのであれば、馴染みがあり確りと分析でき、尚且つ財務諸表に信頼性が高い日本の株式市場への投資で良いでしょう。

 

ちなみに、中国投資信託に関しても以下の通り分析を実施していますので、

興味のある方は参考にして欲しいですが、

次項の新興国投資ファンドが結局は最も2018年時点はおすすめです。

【中国の投資信託一覧】

おすすめの新興国株投資手法

新興国株投資を行う際には国家自体のファンダメンタルを行った上で、

個別株の分析を行わなければいけないのです。

 

個別株分析もしっかり行うとすると、英語のサイトに行って決算情報を読み込む必要があります。

 

非常に手間が折れる作業ですし、正しく分析できるとも限りません。

 

また本当に魅力的な成長力が高くて割安な市場というのは外国人の投資が規制されて個人では投資できません。

 

本当に値上がりが期待できる有望な新興国株市場への投資を行うのであれば、新興国株投資に精通したプロに任せるのが一番有効な選択肢です。

 

私が投資を行っているフロンティア・キャピタルでは成長力が高く割安な新興国市場に集中投資を行っています。

投資している市場の中には10%程度の成長をしている国なのに、

PERが4倍~7倍、更に配当利回り20%といった驚異的な銘柄も含まれています。

 

最先端・新興国株投資ファンド『フロンティア・キャピタル』

 

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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