【中国株投資信託】10商品を比較検討・おすすめの投資先は結局どこなのか?

【中国株投資信託】10商品を比較検討・おすすめの投資先は結局どこなのか?

 

「これからもまだまだ中国は経済成長するはず」

「深センは米国で言うシリコンバレー、今後も国は発展する」

「中国はキャッシュレス化が日本よりもはるかに進んでいて先進的」

「人口規模から言って、今後間違いなく世界一の経済大国になる」

 

…..このように考えて、中国に投資をしたい、という人は本当に多いです。

私自身、中国への投資は懐疑的なのですが、

イメージだけではなかなか語れない部分もあり、

中国投資で人気の中国株投資信託をそれぞれ分析をしてきました。

結果的に、私自身中国に投資をしない理由を確かめる作業になりましたが、

とても有意義な分析作業でした。(私自身、分析人間で苦にならない点もありますが)

トータルで以下10商品ほどの中国株投資信託をせっかく調べたので、

決算ではないですが、それぞれまとめていきたいと思います。

読者の方の資産運用の参考になればと。

  1. 評判の『HSBCチャイナオープン』はTENCENTとアリババ、銀行系の株が中心のポートフォリオ。運用成績・見通しはどうか?
  2. ファンズ・オブ・ファンズ、高いトータルリターンで評判の『UBS中国株式ファンド』の運用成績・見通しを解説する
  3. エクセレントカンパニー厳選投資・評判の『三井住友ニュー チャイナファンド』の今後の見通しは?運用成績と合わせて解説
  4. 先行きは暗い?中国株厳選で評判の『三菱UFJチャイナオープン』の運用成績と見通しを解説する
  5. 台湾・香港株式、中国A株、国内公社債投資で評判の『中華圏株式ファンド(チャイワン)』の運用成績・見通しは?
  6. 中国のシリコンバレー・深センのイノベーション企業に積極投資で評判の『深セン・イノベーション株式ファンド(1年決算型)』の運用成績・見通しを評価
  7. 中国籍、香港籍企業株式で中長期的投資・評判の『UBS中国新時代株式ファンド(年2回決算型)』の運用成績・見通しを解説
  8. 騰訊・アリババ・銀行など安定投資で評判の『HSBC中国株式ファンド(3ヶ月決算型)』の運用成績・見通しを評価
  9. 香港、台湾、大中華圏の企業へも投資で評判の『DIAM中国関連株オープン』・『チャイニーズ・エンジェル』の運用成績・見通しを解説
  10. H株、レッドチップにも投資で評判の『チャイナ・ロード』・『愛称:西遊記』の運用成績・見通しを評価

基本的には三菱UFJチャイナオープン以外は全てファミリーファンドの形態となっており、

マザーファンドを通して中国株を運用することになることが中国株投資信託の特徴です。

以下では今回重点的に分析した指標を総括として並べていきます。

中国株投資信託10商品のトータルリターン比較

以下はトータルリターンの比較です。

(トータルリターン) 1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率)
1 UBS中国株式ファンド 7.02% 17.93% 18.82% 9.85%
2 三菱UFJチャイナオープン -0.40% 7.32% 11.59% 5.28%
3 HSBCチャイナオープン -2.45% 7.00% 11.86% 4.65%
4 HSBC中国株式ファンド -2.59% 6.92% 11.74% 4.59%
5 チャイナ・ロード 『西遊記』 -2.48% 3.31% 14.21% 6.40%
6 中華圏株式ファンド -3.64% 2.28% 8.16%
7 DIAM中国関連株オープン -4.08% 7.08% 8.63% 4.84%
8 三井住友ニュー チャイナファンド -7.07% 4.03% 9.57% 5.23%
9 深セン・イノベーション株式ファンド
10 UBS中国新時代株式ファンド

(出典:Morning Star

10つ(正確には8つ)の中国株投資信託のトータルリターンを見る限り、

5年→3年→1年とトータルリターンがどんどん低下しているのがわかりますね。

なぜこのように利回りが小さくなってしまっているのでしょうか。

中国経済の規模は新興国経済の38%、世界経済の15%を占める規模であり、

2010年頃までは毎年平均10%を超える経済成長力を誇っていました。

但し、直近では民間企業の過剰の債務体質により、政府は借金がないように見えますが、

実は国としては借金漬けになっているという実態があります。

企業債務が大きくなる、の意味するところは利払いで成長投資ができず、

債務が大きくなればなるほど当然、倒産リスクも出てきます。

中国経済自体も実は過剰投資状態、指標でいうと総固定資本形成が44%となっています。

加えて家計消費も40%未満となっており、経済成長を維持するのは難しい局面にあると言わざるを得ません。

中国は人口ボーナスも終了しており、今後の中国経済の動向を考えれば、

中国株に投資している投資信託の運用成績が低下していくことは目に見えており、

直近1年はまさにその兆候が見られた年だったのではないかと思う次第です。

上記10商品の中でも、UBS中国株ファンドは未だに直近1年で7%のトータルリターンを誇っており、

唯一投資を検討できる水準にありますが、

マクロに中国経済を見ると、やはり私は手を出せない状況です。

中国経済については以下の記事でもさらに詳しく解説していますので、

参考にしてみてくださいね。

→ 中国経済の実態は崩壊寸前?2018年からの中国の成長可能性について徹底分析

→ 中国株式投資を市場全体・個別銘柄の観点で分析~おすすめの新興国を探せ!~

コラム〜深セン発のベンチャー企業の台頭〜

個人的に、トータルリターンなどの指標に関わらず、深センイノベーションファンドは非常に興味があります。

中国は国の状況は好ましくありませんが、確かにベンチャー企業の勢いは凄まじいものがあります。

例えば今日本を含めアジアで大人気のアプリ「tik tok」を世に出した中国テクノロジー企業の「Bytedance Technology」。

報道によるとバイトダンスは2017年の資金調達時に110億ドルの評価を受けており、出資元にはセイコイアキャピタルやGeneral Atlanticの名が並んでいる。同社はさらなる拡大を目指し、より高い評価額で資金調達にのぞむ構えだ。

バイトダンスが2016年に立ち上げた抖音は15秒の短編動画をシェアするアプリで、昨年10億ドルで買収した「Musical.ly」と併せて月間アクティブユーザーは5億人に達している。2012年にスタートしたニュースアプリ「今日頭条」のユーザー数は今年6月に2億6800万人に到達。テンセントの「Tencent News」の2億8800万人に迫っている。

引用:Forbes

バイトダンスはすでに企業価値8兆円を超えており、

今後も同社のようなベンチャー企業が中国から続々と誕生する環境が、

騰訊、ファーウェイを生み出し、ベンチャーキャピタルフォーラムも頻繁に開催される深センには整っているように感じます。

かと言って、ベンチャー投資は当たらなければ意味がないので、

資産運用の観点では、まず選ぶべき対象ではないでしょう。

個人的な趣味として動向をウォッチしていくと、面白そうですよね。

中国株投資信託10商品の標準偏差比較

以下は中国株投資信託の標準偏差の比較です。

(標準偏差) 1年 3年(年率) 5年(年率) 10年(年率)
1 三菱UFJチャイナオープン 11.42 17.09 18.88 24.78
2 HSBC中国株式ファンド 12.63 18.80 21.86 26.20
3 HSBCチャイナオープン 12.68 18.82 21.93 26.24
4 チャイナ・ロード 『西遊記』 13.56 16.96 18.95 22.78
5 UBS中国株式ファンド 14.39 18.58 19.64 25.13
6 三井住友ニュー チャイナファンド 14.39 18.58 19.64 25.13
7 DIAM中国関連株オープン 14.66 19.68 19.90 25.41
8 中華圏株式ファンド 15.12 17.94 21.03
9 深セン・イノベーション株式ファンド
10 UBS中国新時代株式ファンド

出典:Morning Star

標準偏差は投資の世界ではリスクとして認識されており、価格変動のブレ幅ということを意味します。

標準偏差は1〜10年で、最も安定しているのが三菱UFJチャイナオープンということですね。

上記でトータルリターンが唯一直近1年でプラスを維持しているUBS中国株式ファンドは、

直近1年では6番目と、ブレ幅が大きいのが気になるところです。

まとめ

中国株投資信託をそれぞれ分析し、比較を実施してきましたが、

やはり今後の中国経済の先行きが不安であり、着実に資産を増やしたいという方には不向きの投資といえます。

私自身が2018年時点でおすすめと言える投資先については、

ランキングに詳細を書いておりますので、参考にしてみてくださいね。

私なら、中国投信を購入するよりも、

投資のプロがいるファンドマネジャー(フロンティア・キャピタルなど)に資産を預けて運用してもらい、

日頃は仕事に励むようなライフスタイルを送ることを選択します。

[2018年・最新の個人投資家向けおすすめ投資先ランキング]

海外アセットマネジメント会社出身者の独自の視点で2018年時点のおすすめの投資先ランキングを作成しています。

老後に向けての資産構築を考えている方は特に参考にしていただければと思います。

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