政治の混迷でブラジル株価指数のパフォーマンスは低く割安でもない!個別でおすすめできる銘柄は存在するのか?

別の記事で、ブラジルの経済・財政・政治と為替の見通しを記載してきました。

<ブラジル株式投資マップ>国・株式市場のファンダメンタルズ分析・為替リスク・有望銘柄を紹介。

 

今回は本題のブラジル株式投資は魅力的なのか?

という点を市場全体と個別銘柄という観点から説明していきたいと思います。

ブラジルの経済・財政・政治と為替のおさらい

まずはブラジルの経済・財政・政治と為替のおさらいをしていきましょう。

ブラジルは2010年代中盤から資源価格の下落と、政治の汚職によって経済が停滞しました。

BRICSの一角として非常に期待されていたにも関わらず、失望の10年という感じですね。

また財政も資源価格の下落の影響が直撃して、

以下のように政府債務はGDP比70%を超えてきています。

ブラジルのGDP比財政委収支・債務残高

けど、日本の政府債務が230%であることに比べたら大したことないよね??

と考えられる方もいるでしょう。

しかし、日本のようにほぼ0%で国債を発行している国ではたとえ借金が多くても支払利息が少ないですが、

新興国では日本では0%~0.1%の国債金利が、5%以上で発行されていたりします。

因みに現在2018年8月時点でのブラジル10年国債の利回りはなんと驚愕の12%です。

つまり日本の120倍の利回り費用なので、例えGDP比で3分の1でも日本より単純計算で、

GDP比で40倍もの支払利息を払っていることになるのです。

発行されている国債は10年ものだけではないので、単純ではありませんが、

如何にブラジルの財政が危機的な状況かが一瞬でわかりますね。

ブラジルの株式市場やブラジルレアルが浮上するためには、財政問題を積極的に解決できる

政権の樹立を待たなければなりません。

今年の10月にブラジルの大統領選が行われますが、

放漫財政のルーラ元大統領が当選するか、

また別の候補が当選したとしても財政問題についてどのよなスタンスで向き合うことが示されるかが大きなカギとなります。

ブラジル株の市場平均ボベスパ指数をチャートと指標から分析

それではまずブラジルの株式市場の市場平均、

日本でいる日経平均やTOPIXのようなっものにボべスぺ指数があります。

ボベスパ指数はサンパウロ証券取引所に上場されている銘柄のうち、

取引数量が高い60前後の上位銘柄で構成されております。

ボベスパ指数

リーマンショックで下落した後、2010年に一瞬回復しましたが、

その後は世界景気が拡大過程にあるにも関わらず断続的に下落し、

昨年度新興国株が堅調に上昇する中で少し回復してきているという段階ですね。

以下TOPIXとの比較をご覧ください。

bovespa vs TOPIX

殆ど成長していない日本と同じ成績、特にこの5年間でみるとTOPIXを、

大きくアンダーパフォームしていることが分かります。

新興国経済は成功著しいにも関わらず、これは負け組と言わざるを得ませんね。

株価は軟調にもかかわらず、利益が低いということも影響してPERは16倍と普通の水準になってしまっています。

日本のPERが12倍なので勝手知ったる日本株に投資した方が良さそうですね。

今後んおブラジル株全体の動きは大統領選後の政治姿勢に影響されるので、

現状は不透明感が高すぎて私は手をつけたくないといった感じですね。

ボベスパ指数つまり市場平均に投資をしたい場合はETFがおすすめ

ボベスパ平均に投資を考えているのであれば、最も有効なのはETFへ投資を行うことです。

ETFはExchange Traded Fund(上場型投資信託)の略で、

市場が開場しているときは他の個別株と同様にいつでも取引できる特殊な投資信託です。

ETFは儲かるのか?仕組みとメリット・デメリットをわかりやすく解説

現在楽天証券で取引できる銘柄は以下のようなものがあります。

ボベスパ連動ETF

ただ新興国のETF投資には注意しなければいけません。

ETFは市場平均に連動することを目標にしていますが、

新興国株のETFでは現地通貨とUSD・円とのレート差や、

その他の銘柄入れ替えの時のずれによって市場平均の成績との連動率が、

必ずしも高いとはいえません。

↓ブラジルの投資信託↓
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ブラジルの個別銘柄投資を直接行う方法と注意点ーマイナー証券会社と高い手数料ー

ブラジル株への投資を行う前にまず考えなければいけないことがあります。

まずブラジル株を直接購入できる方法として、日本では唯一『ニュース証券』というマイナーな証券会社で、ブラジル株を購入することが出来ます。

ブラジル株を取引きする為にニュース証券の口座開設をするというのは気がひけますが、仮に口座開設したとしても取引には約定代金の2.1%がかかってきます。

往復では4.2%という非常に高い手数料がかかりますね。

100万円分の株を購入したら4万円程度が手数料ととられるわけです。

更に購入するときと売却するときのブラジルレアルのレートは全然違い、約5%程度の乖離があるため、売買手数料と合計すると約10%の手数料がかかるということになりますね。

手数料10%で個別株投資を行うということは10%上昇してようやくチャラパーということです。

ブラジルの個別株をADRという仕組みを利用して投資する方法

他にブラジル株を購入する手法はないかというとADRという仕組みを使って取引を行うことが出来ます。

ADRとはAmerican Depositary Receiptの略で米国預託証券というもので、

米国の銀行がブラジル市場で発行されている株式を取得して、取得した株式を預託証券として米国市場に上場するというものです。

American Depositary Receipt

投資家は日本の証券会社を通じて米国市場に上場されているADRに投資を行うことによって、

間接的にブラジル個別株に投資することができるのです。

ADRは日本株が1回500円で取引できるのに比べると、高いですが直接購入することによる往復4%の手数料よりは、経済的ですね。

米国株式等の取引にかかる費用等
米国株式等の委託手数料は、26.25米ドル/1回(1,000株まで)がかかります。1回の取引が1,000株超の場合は1株ごとに2.1米セント追加されます。売却時は通常の手数料に加え、SEC Fee(米国現地証券取引所手数料)が約定代金1米ドルあたり0.0000192米ドル(米セント未満切り上げ)。

(引用:楽天証券)

ブラジルのおすすめ個別銘柄ーヴァーレ(Vale)ー

ヴァーレは鉄鉱石、製鋼用原料及びニッケルのグローバル生産会社です。日本の総合商社の三井物産とも資本関係があり、日本でも割と知名度がある会社ですね。

資源会社なので2015年に赤字を計上しましたが、その後の資源価格の安定化に伴って、利益は復調基調にあります。

以下は良そうはBRL単位なので現在のUSDのレートになおしましたが、純利益は回復基調にあります。

また株価は低迷しているので、2018年12月の利益から考える予想PERは10倍以下と割安なレベルにきます。

ValeのChart

チャート上も2016年初頭に底打ちをして復調してきております。

チャートの形上もしこんでおいていい水準かもしれませんが、資源価格は変動が激しいので、

ハイリスクな投資であることには変わりありません。

2019年1月のヴァーレ株暴落

資源価格は変動が大きいので、ハイリスクな投資であることも述べましたが、その後、2019年に入り事件が起きました。

ヴァーレ株暴落

引用:Bloomberg

引用:BBC

鉄鉱石生産で最大手、ブラジルのヴァーレがミナスジェライス州に保有する鉱山ダムが決壊した事故では、これまでに少なくとも60人が死亡、292人が行方不明となっている。

財務への悪影響が見込まれる中、同社は配当の停止を決定。28日のブラジル株式市場でヴァーレ株は一時20%安となった。 ヴァーレは2015年にも別の鉱山でのダム決壊事故で死者を出している。

今回のダム決壊に伴う泥流で一部が被害を受けた都市ブルマジーニョの市長は、事故はヴァーレの「無能さ」が原因だと非難し、多額の損害賠償を求めている。

(引用:Bloomberg ヴァーレ株急落、ダム決壊事故受け配当停止を決定-死者60人以上」

ヴァーレはダムの結界可能性を以前より認識していたにも関わらず(ダム下流地域の地形について詳細な分析を行うため、専門家調査団を雇っていた)施策を打たずに放置されていたことが明るみになり、

同社は財務的問題で配当も停止し、その結果、株価は急落しました。

Vale株価

引用:bloomberg

おすすめ銘柄であっても、このような事故が起きやすいのが新興国の株であり、そもそもヴァーレ株はおすすめではあってもブラジル株の中でおすすめであるというだけで、新興国株の中では優先順位は高くありません。

ブラジル株式投資のまとめ

ブラジルは政治の混迷がいまだ終息していないので、現在ブラジル株式指数に投資するのは合理的な選択肢とはいえません。

また個別株投資はニュース証券で直接ブラジル市場にアクセスして購入するより、ADRを通して買うという方法も存在しています。

個別銘柄は資源会社が現在復調気味ということもあり期待できますが、資源価格次第なので投資する際は相応のリスクを覚悟する必要があります。

まとめ:おすすめの新興国株に投資するなら結局どこなのか?

ブラジルはBRICSの中でも負け組ともいえる新興国で、株式市場も特に割安という魅力にかけるものでしたが、本当に魅力的な新興国は成長力が高く尚且つ割安な株式市場です。

魅力的な新興国

 

例えば、私が投資をしているフロンティア・キャピタルはこのような市場を厳選して、更に個別銘柄を厳選した上で投資を行っております。興味のある方は以下ご参考にしてみて下さい。

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ブラジル株を購入するのに一番手っ取り早いのは、ブラジル市場に上場されているブラジル株を直接購入することです。

日本国内でブラジル市場に上場しているブラジル株を購入できる証券会社としては「ニュース証券」があり、2009年秋からブラジル株を取扱っています。

楽天証券や大和証券等に比べてあまりメジャーでないため、口座をお持ちでない方が多数だと思いますので、まずは電話かメールで問い合わせの後、口座開設を行います。

その後、取引銘柄を指定し、指定口座に入金して購入します。

なお手数料として取引ごとに約定代金の2.1%(最低手数料:100レアル)が必要です。

以上、政治の混迷でブラジル株価指数のパフォーマンスは低く割安でもない!個別でおすすめできる銘柄は存在するのか?…という話題でした。

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